日本はカルロス・ゴーンや強盗ルフィを逮捕するために、死刑制度を廃止するべき

政治・経済・外交・防衛



①前文

 ここ数年、カルロスゴーンや強盗ルフィなど外国に逃亡する犯罪者が増えています。
日本の警察は、犯罪者引き渡し条約がないために彼らを逮捕することが出来ません。
死刑制度が他国との犯罪者引き渡し条約の締結を阻んでいるからです。

 私は死刑制度の廃止をすべきだと思います。
なぜなら、死刑制度はヨーロッパの国々と犯罪者引き渡し条約の締結が阻んでいることと、死刑制度自体が非人道的だからです。

②犯罪者引き渡し条約とは何でしょうか?

 では、犯罪者引き渡し条約と何なんでしょうか?
コトバンクの解説は、以下の通りです。

“国外に逃亡した犯罪容疑者の引き渡しに関する国際条約のこと。主に2国間で相互に締結される。”

犯罪人引渡条約 コトバンク

https://kotobank.jp/word/%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E4%BA%BA%E5%BC%95%E6%B8%A1%E6%9D%A1%E7%B4%84-192158

 

日本は、アメリカと韓国の2か国しか犯罪者引き渡し条約を結んでいません。
だから、カルロスゴーンのような犯罪者を捕まえることが基本的には不可能です。
カルロスゴーンのような例をなくすためにも犯罪者引き渡し条約を対多数の国と結ぶ必要があります。

 しかしながら、死刑制度がそれを阻んでいます。
特にヨーロッパは、死刑制度の廃止を日本に強く進言しています。

“欧州連合(EU)などは日本の死刑制度を厳しく非難している。人権の価値を共有する国であれば、廃止すべきだと促している。”

死刑巡る国連決議 執行停止が世界の流れだ 毎日新聞 2022/12/20

https://mainichi.jp/articles/20221220/ddm/005/070/069000c

 



③ヨーロッパは日本に死刑制度の廃止を進言しているのでしょうか?

 では、なぜヨーロッパは日本に死刑制度の廃止を進言しているのでしょうか?
それは、死刑制度は非人道的なものだからです。
ヨーロッパの国々が死刑制度を廃止した理由は、ヨーロッパの人権思想や過去の過ちに基づきます。
犯罪に対するEUの考えは、過ちを反省させ、更生させることです。
死刑囚が死んでしまったら、過ちなど反省せず、死んで楽になるだけだとも考えています。
その上、検察官や裁判官が間違えを起こさない保証はなく、死刑をした時、えん罪であれば取返しのつかないことになります。

 また、ヒトラーがユダヤ人の虐殺などで死刑制度を効果的に使い、非人道的行為を行いました。
この過ちをみた戦後のヨーロッパの人たちは政治決断によって、死刑制度の廃止を選びました。
そして、日本は第二次世界大戦で非人道的行為をしていたこともあり、ヨーロッパは日本に対して過ちを再び起こさないように死刑制度廃止を訴えています。

“ナチスの論理によれば、ユダヤ人はドイツ国家の敵であり、当時の感覚では、「国家の敵を国家が死刑にしてなにが悪い」と言い得たのである。”

ナチスの戦争犯罪と死刑廃止論 昭和の戦争・平成の戦争 その7

https://japan-indepth.jp/?p=42299

ヨーロッパの死刑制度の廃止については、一部の欠点がありますが、うまく施行されています。
ヨーロッパの国々は、死刑制度を廃止しない限り、えん罪などで取り返しがつかなくなる死刑制度のある日本との犯罪者引き渡し条約の締結に応じないでしょう。

 また、日本国内の問題として死刑制度の代替え案はあるのでしょうか?
私は死刑制度の代替え案はいくらでもあると思います。
たとえば、最大の刑を無期懲役にするとかです。
ここでは話が大きく変わるため、これ以上は述べません。

ただ、政治家の判断でどうにでもなるのは間違いがないです。
死刑の代替え案については、別の機会にまた書こうと思います。

④結論

上記の述べてきたことから、私は死刑制度の廃止をすべきだと思います。

画像のリンク

・Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Carlos_Ghosn,_2013_(cropped).jpg

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