現時点では、札幌オリンピックを誘致するべきではないと考えます。
その理由は、東京オリンピックのようにトラブルや汚職が数多く起こり、費用が高額になるからです。
札幌オリンピックでは、コンパクトオリンピックを掲げていますが、同じように2021年東京オリンピックもコンパクトオリンピックを掲げていました。
その東京オリンピックは、様々な問題が起こり、費用が高騰しました。
東京オリンピックの費用高騰の一因は、過小評価された費用を計上したり、デザイン変更による国立競技場の建設費や東京オリンピックのロゴなどを作り直したり、汚職による入札制度の機能不全になったせいです。
そして、東京オリンピックの金額が過去5大会をあわせた金額まで高騰しました。
“東京五輪は招致時点では「世界一コンパクト」を旗印とし、東日本大震災からの復興を世界に示すことも目的の一つとされていた。”
五輪経費3兆円超え…当初は約7300億円 「コンパクト五輪」とは何だったのか?
札幌オリンピックも東京オリンピックと同じように準備が進むと考えると、札幌オリンピックも少なくとも1兆円を超える高額なオリンピックになるのではないかと予想できます。
現在、札幌市によると、札幌オリンピックの開催経費は2000億円~3000億円に見積もられていますが、これは過少見積もりの可能性があります。
参考に東京オリンピックの開催経費は約3兆円で、初め東京都がした試算は7500億円でしたが、関連経費を含めると約3兆円まで膨張しています。
そう考えると、札幌市の試算は意図的に過少に見積もっていると言わざるを得ません。
私は、東京オリンピックのように招致後に経費が3倍に高騰する予想をしています。
“札幌市は29日、招致を目指している2030年冬季五輪・パラリンピックの大会概要案を公表した。これまで3100億~3700億円と試算していた開催経費を最大900億円削減し、2800億~3千億円とする。”
札幌市、2030年冬季五輪招致へ計画公表 開催経費900億円削減
また、東京オリンピックの問題として現在ニュースとなっている五輪汚職の問題があります。。
高橋治之氏の逮捕から始まったこの疑惑は、つい先日、広告代理店大手5社を含めた捜査にまで発展しました。
現在捜査中のため、詳細は述べませんが本来、安くなるはずの入札制度が談合により機能しなかったのは間違いないでしょう。
また、この問題は現在進行形で続いております。
“落札した9社のうち、これまでに家宅捜索を受けたのは8社になります。”
【五輪汚職】今度は電通グループ会社など家宅捜索
五輪汚職捜査が進行中であることを考えると、東京オリンピックの総括は終わっていないと言えるでしょう。
このまま、札幌オリンピックを開催することは、東京オリンピックと同じことが行われると予想ができます、
現段階で札幌オリンピックを希望するのは、東京オリンピックと同じように、甘い汁を吸いたいと考える人がいるからだと思います。
オリンピックの費用は、税金で賄われているため、私は予算通りにしっかり収めるべきだと思います。
だから、札幌オリンピックでは、同じ轍を踏まないに東京オリンピックの総括をしてからにするべきです。
ここまで述べてきたことから、私は現時点で札幌オリンピックを誘致するべきではないと考えます。
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